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しかし、魔性は小さく首を振ると   「申し訳ない」 そう呟くと、若い娘の身長にあわせて屈み そっと、若い娘の唇に自分のそれを名残惜しそうにおしあて、若い娘から魔性だけの記憶を奪い取ると 最後に 「貴女をいつまでも見守っております。この身が貴女と対等な存在になったとき本当の…永遠の愛を誓いましょう」           そう言い残し、若い娘に背をむけ、その体は闇にとけていきました。
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