122人が本棚に入れています
本棚に追加
ザ・エラー
「もう…どうにでもなれッ!!」
…プシュッ!
ゴクゴクゴクゴク…!
ザ・エラーは、藁(わら)にもすがる思いで缶のプルタブを開け、中身を一気に飲み干した。
ザ・エラー
「な…何だ?!か…体が…体が…巨大になっていくぅ~!!」
すると、ザ・エラーの体は一瞬にして巨大化し、すぐにアレスロボと同じ高さになった。
ソルバーブルー
「うわぁ!ザ・エラー…巨大化しちゃいましたよ!!」
ソルバーピンク
「な…何で、ヘルダークドリンク持ってるワケ!?」
ソルバーブラック
「さっき空から何かが降ってきたのが見えた…多分アレが、ヘルダークドリンクだったんだろう…」
ソルバーグリーン
「…無線でロボを呼べない以上、ココはアレスロボに任せるしかないな…」
ソルバーゴールド
「おうッ!頑張れぇー!アレスちゃ~ん!!」
皆「(ア…アレスちゃん…)」
ソルバーゴールドが付けた変なあだ名に戸惑いながら、探偵戦隊は向かい合うアレスロボとザ・エラーの方に視線を移した。
アレスロボ
「…ザ・エラー…銀河征服ガ目的…ヨッテ探偵戦隊ノ代ワリニ撃退スル…」
アレスロボはそう言って、構えた。
ザ・エラー
「フンッ…巨大化した俺を倒す?…そりゃあ無理だろう!大きくなった分、探偵戦隊に及ぼすエラーも数百倍だぁ~!!」
ザ・エラーが叫ぶと…
ジジジジジ…!!
探偵戦隊
「うっ…!」
…再び探偵戦隊のヘルメットから不快な機械音が響いてきた。
そして…
バグ「ギギィ!ギギィ!」
…またもや、大量のバグが地上に現れた。
ソルバーレッド
「また来たか…蹴散らすぜッ!!」
ソルバーレッドの言葉を合図に、探偵戦隊はバグ達の撃退を開始した。
ガキンッ!
ガキンッ!
ガキンッ!
ザ・エラー
「うッ!ぐはッ!」
巨大化したザ・エラーは、アレスロボの拳を浴びている。
ザ・エラー
「な、何だコイツ…痛いとこをきっちり突いてくる…だが…これならどうだ?」
大きなダメージを負ったザ・エラーは、震えながら手の平をアレスロボに向けた。
アレスロボ
「……!?」
ガガッ…ガ…ガ…
その瞬間、アレスロボの動きが完全に停止した。
探偵戦隊「……!?」
バグをソルバーソードで斬りまくっている探偵戦隊も、アレスロボの異常に気付いた。
ソルバーゴールド
「オイッ!アレスちゃん!どないしたんや?!…はよ動かんか~いッ!!」
ソルバーゴールドの呼び掛けにも…
アレスロボ
「……」
…アレスロボは何も反応を返さなかった。
最初のコメントを投稿しよう!