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ソルバーゴールド
「な…何も返さへんぞ…アレスちゃん…」
ソルバーゴールドが不安げに言うと、ソルバーイエローが口を開いた。
ソルバーイエロー
「…きっと、アイツにエラーを起こされたんだ!アレスロボは…」
ザ・エラー
「その通りだ!…このアレスロボとかいうロボットは、エラーのせいでもう動かない…フフフフフ…」
アレスロボ
「……」
探偵戦隊「……」
全く動かないアレスロボを、探偵戦隊はただ黙って見つめることしか出来ない。
ザ・エラー
「…ハハハハハッ!!」
ザ・エラーが手を叩いて、高笑いし始めた。
ザ・エラー
「こ…こうなりゃ、もう無敵だ…お前らを蹴散らして…あとは、銀河系征服だぁ~ッ!!」
勝利を確信したザ・エラーは、バンザイしながら大声で叫んだ。
ザ・エラー
「…フハハハハッ!!ハハハハハッ!!…ハ??」
…が…ザ・エラーはあるものを見ると、驚いて目を見開いた。
ザ・エラー
「あ…あれ…何で…何で動いて…いるんだ??」
探偵戦隊
「……?!」
なんと、目の前で完全停止していたはずのアレスロボが動き出していたのだ。
ウィーーン……!!
アレスロボ
「…ターゲットロックオン…虹色バルカン砲…スタンバイ…」
ザ・エラー
「!?…いやいや、ちょっと待てよ!!…まずは俺の質問に答えろ…な…何でエラーで止まっていたお前が…普通に動いてんだよ!!」
冷静に攻撃態勢に移るアレスロボに、ザ・エラーは恐怖しながら聞いた。
アレスロボ
「…神ノ力…悪ヲ滅ボスマデ…ソノ歩ミ、止メルベカラズ…」
ザ・エラー
「……!!」
力強いアレスロボの言葉を聞き、ザ・エラーは後退りした。
ソルバーレッド
「す…スゴイな…"神の力"って…」
ソルバーレッドが感心していると、アレスロボの肩に再び幾多の銃口が現れた。
アレスロボ
「…虹色バルカン砲…」
ザ・エラー
「ま…待ってくれ!!や…やめろぉ!!」
アレスロボ
「…発射!!」
ドドドドドッ!
ドドドドドッ!
ドドドドドドッ!
ドドドドドッ!
ドドドドドッ!
ザ・エラー
「ぬぉぉ~~っ!!」
アレスロボの肩の銃口から飛び出した無数の弾丸は、ザ・エラーの胸を確実に捉えた。
ザ・エラー
「…うっ!…な…何で俺がこんな目に…俺の…俺の…銀河征服計画はまだ…始まってもいなかったのに~ッ!!!!」
ザ・エラーは、大声で叫ぶと…
ドバァァ~~ンッ!!!
…強烈な爆音と共に、粉々になった。
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