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《警視庁・異星人撃退係》
梅村「……うわッ!!」
突然、梅村が身震いしながら叫んだ。
武松「何だよ急に…びっくりするだろうが…」
金城「…何か不安なことでもあるんですか?」
2人に聞かれた梅村は…
梅村「別に何でもないですよ…ただ…な~んか嫌な予感がしたもんで…」
…と、漠然な答えを返した。
武松「…嫌な予感ね~…」
梅村「まぁ、気にしないで下さい…別に何かが起こるってことでもないですから…」
金城「…いや、それは分かりませんよ…そういう予感は結構当たることがありますからね…」
梅村「金城警部…恐いこと言わないで下さいよ~…」
梅村もそう言いながら、内心では…
梅村「……」
…"この嫌な予感が本当に当たってしまうかもしれない"という不安に駆られていた。
《新佐古探偵事務所》
国本「晩御飯よりもまず…依頼を解決しましょう…」
早坂「そうだな…」
2人が落ち着きを取り戻したのを確認した調造が、口を開いた。
調造「…異星人の仕業だと言うことは分かった…問題はその目的だ…地球に降り立つ異星人の目的は、"付き合っている男女の仲を引き裂くこと"じゃなく、"銀河系征服"だったはずだ…それがどうして…」
草川「…もしかしたら、本当に"銀河系征服"が目的じゃないのかもしれませんね…」
早坂「…まぁ、それは次にそいつが現れた時に直接聞いてやればいいじゃねぇか~!」
国本「そうですねッ!」
枕元「せやせや!ほんなら、みんな行くで~!今から、パトロールや~ッ!」
枕元はそう言って、右手を天に突き上げた。
《?》
美坂「……」
「こちらです…お嬢さん…」
謎の紳士に連れられて、美坂はある建物の中にやって来ていた。
美坂「……」
美坂はうっとりとした表情のまま、そこがどこなのか問うようなことは無かった。
「さぁ…こちらの部屋へ…」
ガチャッ…
紳士の開いたドアの先には…
女性A「琢磨様…本当にかっこいい~!!」
女性B「きゃあ~!琢磨様~!!」
女性C「琢磨様!こっち向いて~!!」
大勢の女性達が、目をハートマークにしていた。
美坂「…琢磨…様?」
琢磨「はい…私の名前は、琢磨…みんな"琢磨様"と呼んでくれています…」
琢磨はそう言って、部屋に入ると、扉を閉めた。
琢磨「でも…本当の名前は違うんですがね…」
美坂「…え?」
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