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すると、みるみる内に琢磨の容姿が変わっていき…
「…私の本当の名前は、ハート…コレクト星人なんですよ…」
…おどろおどろしい怪物のような姿へと変貌を遂げた。
女性D「ハート様ァ…」
女性E「やっぱりかっこいいわ!!」
女性F「サイコー!!」
…それでも、女性達の目はまだハートマークのままだ。
美坂「…ハート…様…」
…さらには異星人の恐ろしさをよく知っている美坂までも、ハートに見とれてしまっていた。
ハート「…フッ…自分以外の他者に好意を抱く…人間にしかない感情だ…しかし、その"力"はバカに出来ない…だから、私はそこに目をつけた…」
ハートはそう言って、美坂の目の前に顔を近づけた。
ハート「…私は恋愛とやらをしている女性をコレクト…つまり集めているのです…」
美坂「ハート様…」
美坂はハートの急接近に、頬を赤らめた。
ハート「さて…次の恋する女性を探しに行きますか…」
《スーパーモリタ前》
探偵達は、先程まで美坂がいたスーパーの前に来ていた。
早坂「…確か、ここだったよな~…美坂がいつも買い物してるスーパー…」
クリスティ
「…うん、そうよ…」
ウィーーン……
店員「またお越し下さ~い…」
国本「ここのスーパーの中のお客さんに聞き込みしたんですが…異星人は見てないそうです…」
南条「…"買い物の邪魔しないで"って、おば様に怒られちゃったわ…」
スーパーの中から、聞き込みを終えた国本・南条が出てきて言った。
草川「…それじゃあ、次は東田通りで聞き込むか…」
枕元「…よしっ!ほんなら、早速東田通りまでダッシュや~ッ!!」
ダニエル
「…What's this??」
枕元が再び右手を天に突き上げ駆け出したところで、ダニエルが何かに気付いた。
枕元「…ん?どないしたんやッ?!」
枕元が、慌てて戻ってきた。
ダニエル
「これ…落ちていたんだが…レイコのじゃないか??」
ダニエルは、拾い上げたカバンを頭の高さまで持ち上げて言った。
クリスティ
「コレは…レイコのエコバッグよ!間違いないわ…でも、どうして…?」
南条「もしかして…その異星人に連れ去られたんじゃ…」
早坂「ハハ…何で美坂が連れ去られなきゃいけないんだよ…って、そうか…そういや恋愛してる女性が狙われてたんだっけ…」
早坂が顎に手を当てて話している時…
タッタッタッ…
探偵達「……ん??」
…探偵達は、何者かの足音が近づいてくるのに気付いた。
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