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探偵達「……」
その何者かとは、ハットを被ったスーツ姿の男で、探偵達の前まで来ると、その足を止めた。
草川「何か…ご用ですか…?」
じっと見つめてくる男に対して、草川は尋ねた。
「…私の名は琢磨…しかし、それは私の真の姿を知らない人の呼び名…」
話し始めた男を、探偵達は疑いの眼差しで見つめている。
草川「真の姿?…アンタ…まさか…」
琢磨「はい…その"まさか"だと思いますよ…」
琢磨はそう言って…
バサァッ!!
…ハットとスーツを一瞬で脱ぎ捨てた。
探偵達「……!!」
すると、紳士だった琢磨の容姿が、瞬時に化け物へと変わった。
ハート
「…私の真の名は、ハート…コレクト星からやって来た星人です…」
枕元「ア…アンタが恋する男女の仲を引き裂き回っとるヤツかッ!?」
ハート
「…仲を引き裂くなんて人聞きの悪い…私は恋する女性が好きなんですよ…なぜなら"力"を持っていますからね…私は、その"恋の力"を少し分けてもらっているだけですよ…」
早坂「お前…美坂を連れ去ったりしてねぇだろうな?!」
早坂が怒りを込めて、聞いた。
ハート
「連れ去る?私はそんなことしていません…彼女が自らついてきただけですよ…」
探偵達「……!?」
早坂「…ふざけたことを言うなッ!!」
早坂は怒りに震えた。
国本「…ってことは、他の女性達もあなたが連れ去ったんですね…」
ハート
「…だから、私は連れ去ってはいません…彼女達を私の城に招待しているだけです…」
南条「どうして、そんなことをするのッ?!」
ハート
「…先程も言いましたが、"恋の力"は強いんです…その強力な力を源に私は"銀河系征服"を始めるのです…」
ハートが丁寧な口調で、ついに目的を明らかにした。
枕元「…やっぱりアンタも"銀河系征服"が目的やったんか…」
クリスティ
「…そんな卑劣なことのために、恋愛関係の男女の仲を引き裂くなんて許せないわッ!」
ダニエル
「…その城とやらに案内しろ!!」
ハート
「…いいでしょう…但し、私を捕まえることが出来たらの話ですがね!!」
ハートはそう言うと、探偵達に向かって駆け出した。
ダッダッダッダッ!!
早坂「…みんな、絶対捕まえるぞ!!」
探偵達「変身ッ!!」
探偵達はソルバーグラスで変身すると、接近してくるハートを迎え撃つ態勢に入った。
ソルバーレッド
「さぁ…かかって来やがれ!!」
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