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ソルバーピンク
「…く…国本くんッ!!大丈夫??…きゃっ!」
倒れるソルバーブルーに駆け寄るソルバーピンクの腕を、ハートは勢いよく掴んだ。
探偵戦隊「……!?」
ソルバーブルー
「お…おい…その汚らわしい…手を離せ…」
ソルバーブルーは震える声で、ハートに言った。
ハート
「…離すものですか…私の手は汚らわしくなどありませんしね…」
ソルバーピンク
「やだ、離してよ!…助けて!国本くん!!」
ソルバーブルー
「ゆ…優香里さん…」
助けたいソルバーブルーだったが、ダメージにより体を起こすことが出来ない。
ハート
「…ソルバーピンクから力強い"恋の力"を感じる…これが私の力となれば"銀河系征服計画"は必ず成功するでしょう…では、あなたの恋人お借りしますよ…」
サァーー…
ハートはそう告げると、ソルバーピンクと共に一瞬にして姿を消した。
ソルバーレッド
「き…消えた…」
ソルバーブルー
「ゆ…優香里さんが…連れ去られた…」
ソルバーブルーはショックを受け、天を仰いだ。
《新佐古探偵事務所》
国本「くそっ!!」
バンッ!!
国本は怒りに任せ、テーブルを叩いた。
枕元「…まぁまぁ落ち着きィや…」
国本「コレが落ち着いていられますか?!…優香里さんが連れ去られたんですよッ!!」
国本は、枕元の襟元を掴んで叫んだ。
枕元「…まぁ…せ…せやな…」
ガチャッ…
渋澤「どうやらその様子だと…逃げられたみたいだな…」
渋澤が、自室から松葉杖をついて出てきた。
クリスティ
「…逃げられただけじゃなくて、レイコとユカリが連れ去られてしまったわ…」
渋澤「…連れ去られた?…何のためにその異星人は2人を?」
草川「…そのハートというコレクト星人は、"恋の力"を源に"銀河系征服"を進めていこうとしているようだ…それに、2人以外の女性も連れ去られている可能性がある…」
草川の説明に、渋澤は鼻で笑った。
渋澤「フッ…"恋の力"ねぇ…」
早坂「いや、渋澤…"恋の力"もバカに出来ないぜ…奴の攻撃力はかなり強いし、動きも素早いからな…」
渋澤「ふ~ん…なるほど…それで、これからどうするんだ?…連れ去られた女性達を救うために…」
渋澤の問いに、ダニエルが口を開く。
ダニエル
「…それが、イサムのソルバーサーチでヤツの居所を探してみたんだが…」
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