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草川「過去に恋愛にトラウマがあったせいか…見つからなかったんだ…」
渋澤「…ハハ…ここに来て、あのトラウマが足を引っ張るとは…ハートの居所にある強烈な"恋の力"…それに、ソルバーサーチが拒絶反応を示したわけだ…」
渋澤は、呆れた表情で言った。
国本「あぁ…どうして、僕…何も出来なかったんだろう…僕がもっとしっかりしていれば…」
クリスティ
「…そんな自分を責めないで…タカシはユカリのために立派に戦っていたじゃない…」
クリスティは、悲観的になっいる国本の肩に優しく手を置いた。
枕元「せやせや、落ち込んでる場合と違うでぇ~!!…俺らはこの世を守る探偵戦隊なんやからな~!!」
早坂「でも…美坂や南条を助けたくても場所が分からないんだぜ…一体どうするってんだよ…」
景気良く行こうと考える枕元に、早坂が待ったをかける。
枕元「そ…それは~…」
枕元が困り出した時…
…バッ!!
皆「……!?」
…先程まで落ち込んでいた国本がいきなり立ち上がった。
ダニエル
「きゅ…急にどうしたんだよ…タカシ…」
ダニエルが驚いた表情で聞くと、国本は嬉しそうに…
国本「思い付いたんですよ!!…ハートを見つけ出す方法をッ!!」
…と、大声で返した。
皆「…えっ??」
草川「ホォー、そんな方法があるとは…ぜひ教えてもらいたいね…」
渋澤「…それは、一体どんな方法なんだ?」
草川や渋澤にまで聞かれ、国本はさらに嬉しそうな顔をして続けた。
国本「オホンッ!!…今まで僕達はハートの居所を掴もうとしか考えていませんでした…そこで思い付いたんです…」
皆「……」
国本「…居所を掴むのではなく…おびき出せばいいんじゃないかってね!!」
皆「お…おびき出す??」
国本の考えを聞いた全員が、眉間にシワを寄せながら、リピートした。
早坂「国本…おびき出すって…どうするつもりなんだ??」
国本「あれ?分からないんですか?…ハートは、"恋の力"のあるところにやって来るんですよ…だから、僕らも探偵事務所に集めればいいんですよ!…全国から恋する乙女達をねッ!!」
自信満々に言う国本だったが…
渋澤「む…無茶苦茶なやり方だな…」
草川「大体…集まるのか…そんなにも…」
皆「う~~ん…」
…国本の策に、全員が不安そうな表情を浮かべていた。
国本「あ……あれ??」
(つづく)
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