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透明のガラス戸で、スチール製の戸棚。
ここに、そういうハンコやアンケートの書類など、必要なものが詰まってある。
「全部あたし一人で一個一個押してけって言うん……?」
「光と暁も手伝ってあげて。ごめんね、基。本当は俺が手伝ってあげたいんだけど」
「……ええよ! 日向はカイチョーなんやから! 頑張って校長の承諾もろてきてな!」
ぐ、と拳を前に突き出されたので、それに俺の拳をぶつける。基は満足げに笑い、行ってらっしゃいと手を振った。
俺はそれに笑い返し、昇を連れて生徒会室を出た。
「三人で一学年ずつなら、戻ってくるまでには終わってるんじゃないですか?」
「そうだね。基が途中でキレてなかったらね……」
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