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ずし、と両肩が重くなる。基が両方の手を肩に置いて体重を乗せたのだ。
「そう? じゃあねー、基か……もと、とい……」
ぶつぶつと真剣に考え出したキリーに俺は少し吹き出した。
こんなに真面目に人のあだ名を考える人を見るのは初めて見たからだ。
「といっちゃん……とか?」
「可愛い! それがええ!」
といっちゃん、という響きに俺は聞き覚えがある気がした。どこでだったっけ?
ああ、近所に幼なじみのお姉さんがいて、確かそのお兄さんが十市さんって名前で、みんなにといっちゃんって呼ばれてたような。
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