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ゲーセンから学校までは、歩いて大体10分程度の道のりだ。
「そういえば、さ…」
祐樹がふいに口を開く。
「みんな、進路決まった?」
その質問に他3人は固まった。高校3年生の夏。そろそろ進路を決定しないといけない時期だ。
進路の話題となると、不思議とみんなだんまりしてしまう。
「ん…オレはさ…」
希斗が先に口を開いた。
「前も言ったけど…やっぱ、進学するわ。とりあえず大学は出とこうかなぁと」
特に夢もない希斗は、漠然と大学に進学しようと考えていた。
「きっとんは進学かぁ。青は?」
「……働く」
「就職かぁ…偉いなぁ」
「祐樹ちゃんは?」
由梨が祐樹に話をふる。
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