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グダンドラファミリー、嵯峨野博打。博打、賭け、ギャンブル、賭博、カジノをこよなく愛するグダンドラファミリーボス。彼の訪れた賭博やカジノは支離滅裂。破産に追い込まれるという――・・・まあ要するに完全無欠のギャンブル王ってわけだ。 ここ数日の、“3日間”に彼は賭けをしていたと言っていたが、あんなの只のテストと僕は見てる。何故なら担保が無い。担保だって?あの“49”の屍、元人間を賭けていた?それは大きな誤解だね。大きな間違いだ。卑劣だ。 彼は―――・・・“彼ら”を捨て駒にしか考えていなかったと僕は思う。何故なら、チェスでいうキングは持ち去って、兵は置いていった。 “切り札”を残して“捨て札”はことごとく捨てて行った。 担保は“別に要らない人間”。だから担保とは言い難い。 あぁ、僕はちなみに賭け、ギャンブル、カジノなんてやったこと無いからね。 それでも君は、 賭けるかい? 「――・・・んなの聞いてねぇえええぇ!!」 「今聞いただろ。さてこの話を聞いても君は僕に賭けてくれるかい?君は自分の命を僕に預けてくれるかい? なあ、 宮神山賭」 「・・・わーったよ!“賭ける”と書いてこの宮神山賭!亜に命預けます!もうこれって親友の域?だよな?!亜!」 「まさか、君は知り合い程度だよ。お節介なね。けど・・・・・・ 負ける気なんてさらさらないからね」 『俺達は負けた時、きっと死ぬんだ。“精神”がね』 『“脳”がぱーん!きゃはは!』 『“感情”』 『“心”、が、無くなっちゃいます』 だから負けない。敗けない。敗北は無しだ。 「では、ルールを説明しよう」 敗北者はお前だ。 嵯峨野博打。
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