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「ねぇ、キミ、合コン戻らなくていいの?」
急に少女が話しかけてきた。
「ちょっと、そんなに怪訝そうな顔をしないでよ~」
ぷー、と頬を膨らましながら言った。
「僕、そんなに怪訝そうな顔してる?」
「うん、眉間にシワがよってるよ」
少女は自分の眉間を指差して言った。
僕は自分の眉間に手をあててみると確かにシワがよっていた。
「本当だ・・・」
「ほらね」
少女は得意気に言った。
「ごめん、そんな気はなかったんだけど・・・」
「分かればよろしい。で、来んな所で長時間何をしているのかな?」
僕は少女から視線を外し、星を見上げてそっと言った。
「星を見ていた」
「へ?」
少女はポカンとした顔になった。
「星?」
「そう、星。」
「なぜ?」
「・・・合コンが苦手だから」
少女はプッと吹き出して笑い出した。
「あはははっ、はははっ」
僕はムッとした顔になった。
「そんなに笑うなんて酷いじゃないか」
「はははっ、ごめん、ごめん、ププッ」
少女は口を塞ぐが、あまり意味がないみたいだ。
「で、キミはなんでこんな所にきたの」
僕は笑いを堪えて肩を震わせている少女に聞いてみた。
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