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〈ザクッ!!〉
肉を切り裂く音が当たりに響く…
しかし…血は一滴も落ちていない…
どういう事かというと…
「あっぶね…サンキュー姉貴…」
姉貴の投げた『ハム』が槍の軌道を逸らしてくれていた…
………………何故ハムが?とか、どこから取り出したのか…とか、突っ込み所が満載だがスルーして貰おう…
「でも…ピンチなのには…変わりねぇよな…」
目の前には槍が突き付けられている。動けば殺すと言う事だろう…
「お前ら…変わった奴らだな…もしかして…依頼されてた奴とは違うのか…?」
しかし…いきなり槍の男はそう言ってきた…
男の言葉からは最初の方の敵意が余り感じられない
「???」
訳が分からずに首を掲げる俺…
すると姉貴が…
「その朱の槍…ファルマシアと言ってましたが…まさか…アナタは…」
「ん?なんだいネーチャン。俺の事を知ってるのかい?」
「えぇ…アナタはとても有名ですから…
『猛火の槍主』…
グラン・ゲイハルト殿…」
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