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「姉貴~腹へった~」
「………」
「姉貴~」
「黙れ…殺すぞ…」
「…すいませんでした…」
「………」
あっ…いきなりで、すんません…俺の名前は、ユウト・スカーレットです…
黒髪で、自分でいうのも何だけど16歳にしてはちょっと幼い顔立ちをしてるんだ。トレードマークは昔、恩人から貰ったニットみたいな白い帽子…かなり気にいってるよ♪
服装はユル~い感じのが好きだから両手がすっぽり収まるぐらいの大きいサイズの長袖に、ダボダボのジーンズを履いてるかな
で…こっちが俺の姉貴の、レイナ・スカーレット
歳は20歳で、肩甲骨あたりまで伸びてる長い黒髪を後ろの方で縛っていて、弟の俺から見ても美女…っていうか、服装は男みたいなの着てるからクールなイケメンっぽいんだけどね…何回も男だと間違われてるし
それに胸も年の割りには…
ってこんなこと言っちゃうとお仕置きされちゃうよ
俺達は今ある街に向かう途中の街道を歩いています…
もう何時間も歩いていて、正直だるいっすよ…
なぜそんなだるい事をしてるのかというと…
「ユウト…」
…いきなり姉貴が立ち止まって俺の名前を呼んだ…
「んぁ?何?」
「敵だ…」
「…あぁ、そゆことね…」
まったく…人が旅の目的を話そうとしてるのに俺達の前にはゴブリン達がうじゃうじゃいる…
「12…13…うわぁ…数えんの面倒くさい…」
途中まで数えていたが、かなりの数がいたので止めた
「雑魚はいくらいても雑魚だ…お前一人で充分だろ…」
「姉貴~疲れてんだからさ~」
そういっても多分この鬼姉貴は聞いてくんないんだろうな~
仕方ない…
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