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「なんか…静かだね…」
「…………」
シュリナの村には人気がなく、村人の姿も見当たらなかった。
姉貴はいつもどおりの仏頂面で家を眺めていた
「おかしい…」
姉貴が呟いた
「おかしいって何が?」
「シュリナの村は賑やかな村だと聞いていたんだが…それなのに人気がほとんどないというのは…」
「モンスターに襲われた…とか?」
「そうかもしれないが…………っ!?
ユウト!!!」
いきなり姉貴が叫ぶ…
どうしたのかと思ったが一拍遅れて俺も気付いた
「うっそ!?」
俺達に向かって炎の弾丸が三つ、かなり速いスピードで迫って来ていた
全力で右横に跳んで、その火球を避ける。
姉貴は既に左側の方によけていて、刃が両端に付いている愛槍を構えていた。
更に2つの火球が姉貴に襲いかかる!!
「はぁああ!!!!」
〈バシュシュ!!!〉
姉貴は上からの斬り下ろしで一つ目の火球を、もう片方の刃による斬り上げで2つ目の火球を切り裂いた
その間は一瞬にも満たない刹那…
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