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「ユウト!!」
姉貴の目線の先には、俺に向かって一直線に迫る一つの火球があった
「げっ!?」
姉貴の槍捌きに見入っている余裕なんて俺にはまるで無かったらしい…
この距離じゃ避ける事は至難の技だろう…
「ふっ!!!」
〈シュ!!〉
そう思った俺は、右足を振り払って、火球を蹴り飛ばした!!
〈ドオオン!!〉
蹴りが火球に当たった瞬間小さな爆発が起きた…
「うおぉっ!!?あつっぅ!!?」
当然と言えば当然だが火球を蹴った右足のくるぶし辺りがかなり熱い。
しかも俺のお気に入りのジーンズは、今の火球によって足首辺りは完璧に燃えてしまい、俺の足に巻かれた…俺の武器の銀の鎖を外に晒していた。
「チクショー!?いきなりこんな攻撃を仕掛けてきたのはどこのどいつだ!!」
俺が怒鳴ると、俺達の目の前に一人の男が現れた…
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