石工の村にて…

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「ほぉ…なかなかやるな…」 出てきたのは紅い槍を持ち、鉄製の鎧を身に纏った大男だった… 「この野郎…人のズボンを焦がしやがってぇ!!!」 〈バッ!〉 右脚を振り抜く 〈ヒュッ!!〉 俺の脚に付いた銀の鎖が槍を持った大男目掛けて飛んでいく 「ふんっ」 大男は槍で弾こうとするが… 「あめぇよ!!」 〈ジャ…ジャラララ!!!〉 俺は鎖を巧みに操って槍と腕を絡みとった 「こっち…来やがれぇ!!!」 〈グンッ!!!〉 絡みついた鎖を思いっきり引っ張った 「ぬぅ!?」 大男の巨体は鎖に引っ張られてこっちに飛んでくる。 俺の自慢の蹴りを顔面に食らわせてやる!! 「うおおっ!!」 左脚を軸に回し蹴りを放とうとしたが……… 「ファルマシア!!!」 大男がそう叫んだ時、朱の槍から炎が出た 「なっ!!」 大男は槍から出た炎で空中での移動を停止したどころか、今度は逆に俺を引っ張ってきやがった!! 「あの槍は!?」 姉貴がそういって驚いている間にも俺は引っ張られている 「やべぇ!?」 朱の槍の穂先が俺に狙いを定めている… 〈ヒュッ!!!〉
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