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えんくんがなにもいえないまま立ち尽くしていると
長老はゆっくりと話し出した
長老「事情はすべてわかっておる。わけもわからぬままこの世界へつれてこられたのじゃろ?」
えんくん「はい。」
長老「このようなことは君がはじめてではない。これまで幾人もの人間がこの世界へつれてこられたのじゃ。」
えんくん「……」
少しの静寂のあと、おもむろにえんくんは周りを見回すと部屋の隅にあるものに気がついた。
それがなにかがわかったとき、えんくんは凍り付くような感覚を覚えた。
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