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日記はそこで途切れていた。
えんくんはそれをとじる。
長老「それは以前お主のようにここに来た者が書いていたものじゃ、
最後の日付のあと、ここをでていったが、それ以来行方もわからなってしもうた、そしてその日記だけが発見されたのじゃ」
えんくん「この日記の得体のしれないものとは一体なんなのでしょう」
長老「それは恐らく、月詠という大魔王の手先の悪魔じゃろう。
この村にはごくまれにそなたのような者がやってくる、なぜだかはわからないのじゃが、悪魔たちはそういった者を襲うのじゃ。
また悪魔に従わない者も狙われ存在をうばわれる」
えんくん「殺されるのですか?」
長老「いや、そうではない、存在をうばわれるのじゃ、その場から姿、形、痕跡がうばわれる、そして月詠大魔王がたおされない限り、永遠にその者の時間を止められてしまう。」
えんくん「……」
長老「とりあえず悪魔にあったら逃げるのじゃ、とくに鈴のおとが聞こえたときは用心するのじゃぞ、悪魔のあらわれる前触れじゃ」
その後えんくんは長老の家をあとにし、寝泊まりをするためセロスが過ごしていたという空き家にむかった。
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