知らない場所へ……

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誰も見たコトのない不思議な所へ、君と僕なら行ける。 そこはレースの飾りのような華が咲き乱れ、やわらかな風が頬を撫でる。 空は宝石のような青空でとても澄んでいて、雲がゆっくり流れていく。 咲き乱れる華の中には瑠璃色の服を着た君が立っていた。 君は天使のような笑顔で僕に微笑み、手を振ってくれた。 僕は君が本当に天使のようで幻のように思える。 君は大きな翼をはばたかせて今すぐにでも僕の目の前から消えてしまいそうで、一瞬たりとも目が離せない。 今僕は走りだした。 君の居るその場所へと。 だからもう少し待っていて欲しい。 僕が君の手を握って、君を抱き締め、君に口付けをしたら一緒に翔ぼう。 あの雲を抜けて、空の向こうへ……
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