古城

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扉は大人の背丈より少し大きいものだった 少女が扉に手をかけると キィィ そんなに力を入れることなく開いた 「うわぁ…すごぉい」 中は広い体育館程の大きさで,床には赤い絨毯が敷かれ,何十台も丸いテーブルとイスが置かれており,テーブルの上には美味しそうな料理がならんでいた 天井にはいくつかシャンデリアが連なっており,とても豪華なパーティーでもしているかのような光景が広がっていた 「すごいけど……誰もいない…?」 豪華なパーティー会場にも見えるその場所は,入り口の扉から見る限り誰も見当たらなかった
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