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「あ………」 扉を開けた少女の目に飛び込んだのは 少女の母が,まだ赤ちゃんの少女を抱きかかえ,そばにいる少女の父と幸せそうに話している光景だった 「お母さん…お父さん……あれ,私かな?……小さいなぁ,まだ赤ちゃんみたい……」 その光景は扉の形をしたテレビのように映し出されており,少女は見入っていた (あなた,今この子笑ったわよ‼可愛い) (どれ?‼本当だ‼可愛いなぁ,笑顔は君にそっくりだ。将来は絶対美人になるぞぉ) 「……お父さんとお母さん……あんなに幸せそう………」 少女は静かに微笑んだ
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