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「おーい、たかひこー!」
オレは、魂崎 鷹寛(こんざきたかひろ)通称たかひこ。
このあだ名の説明はそのうちしよう。
このあだ名を大声で叫んでいるのが、森羽 亜圀(しんばあぐに)通称クニ。オレの親友にあたるヤツだ。
「さっき、向こうで喧嘩してたぞ!見に行こう!」
森羽亜圀…騒ぎ事が大好き。
「別にいーよ。今する事ねーし。」
オレたちは、歩いてその喧嘩を見に行った。
そこには、三年と二年がいた。ムダにデカイ方が二年らしい。ヤツの大振りのパンチはかなりの重さがありそうだ。
しかし、小柄(そこまで小さくない、デカイのと比べてだ。)な三年は、流石というしかない。大振りのパンチをギリギリでかわし、カウンターを入れる。
結局、三年の圧勝だった。
「ところで、何でこの人らは喧嘩してんの?」
隣にいた女の子に聞いた。
「実は…あたしを取り合って…」
「はぁ?」
ゲッ、まさかここに来てるとは…
「なわけないじゃーん!バカだな、たかひこ!」
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