高校一年:冬

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少し野性的な女の子。それがこの口の悪い、白咲 奏華(しらさきそうか)通称ソウカ。 野性的ではあるものの、学年で五本の指に入る美人だ。 「何でソウカがここにいるんだよ。」 「イヤー、近くを通ったから。」 「で、何でこの人らは喧嘩してんの?」 「コラ!もっと反応しなさい!」 「なんで?」 「だってわたしらあーゆー関係じゃん?」 「どーゆー関係だよ!」 「一晩共にした…」 「えー?マジで?汚ねーぞたかひこ!」 うわっ、クニが食い付いた。マズイ、ソウカが付け上がる。 「そう…抵抗するわたしをたかひこが無理矢理…」 「たかひこ~、そこまで鬼畜だったとはなぁ~!」 「バカ!おまえ、バカだろ?おまえはバカだ!」 「なんだと~!」 「やめて!わたしのために争わないで!」 「はい、やめます!」 クニがやめた。 「つーか、つまんねぇコントかよ!」 オレとクニとソウカが笑った。いつもこんなにばか騒ぎをしてる、よくつるむ三人がこのメンバーだ。
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