* 紗雪side *

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「先輩 昨日メールの途中で寝てごめん~」 「先輩~勉強もう辞めよ?」 「先輩見て!!DS買ったんすよ~」 ただでさえ年下のくせに精神年齢まで低い 二人並んだらあたしが年上だろうなって見ただけで分かると思う 最初はそれがなぜかはがゆくて 学校で十夜を見つけても話しかけたりできなかった 「……苦しい…ッ」 「やだ 黙って」 こういうときはいじわるで力も敵うはずがない 「紗雪」 名前を呼ばれたら体の力が抜けて 「俺のこと好き?」 わかってるくせに聞いてくる あたしが答えたら子どもみたいな笑顔を見せておでこにキスを落とす   あたしにしか見せない表情を誰にも取られたくない いつの間にか芽生えた独占欲  
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