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でも次の日から三つ目のバス停に男の子は姿を現さなくなった
もう会えないの…?
それでもいつも一番後ろの左端に座ってあの男の子に会えることを毎日期待する
心にぽっかり穴が開いたようで何をしてもうまるものはなかった
高校に入って三度目の春
三つ目のバス停に男の子がいた
背の高さも体つきも幼さは薄れていたけど どこかにあの日の影を落とす
ゆっくりステップをあがってくる黒い髪
そして青い瞳
なくしていたものを見つけたような
あなたに染まる
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