Prologue

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********************** 07年07月07日 今日は7が三つ並んだ特別な七夕。空に浮かぶ愛し合う二人が年に一度だけ会える日。 ********************** ボクは街のショッピングモールに来ている。 買い物を済まし帰ろうとしたボクの足が止まる。 ボクの視線の先にはキミの姿。キミに会うのは約八ヶ月ぶりだ。 すぐに走り寄り抱き締めたかったが、できなかった。 なぜなら知らない男性がキミの手を引いていた。その腕は、ボクのきゃしゃな腕とは違って少しゴツメだ。 幸せそうに笑うキミの笑顔。キミの笑顔はあの頃のままだ。 気付くとオレの左頬を一粒の雫が流れてた… あの頃に流すことのできなかった恋の雫が…
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