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強く或りたいよ…… 君と共に だから、お願い――― そんなこと言わないで。 「泣いてもいいよ」 君の口癖、 柔らかい眼差しで 濡れてもいない私の頬を撫ぜる 君はホントにわかってないよね、 本当に、酷いひと 私の顔はいつも 君の温もりに濡れてる…… 優しい手なんか要らない 可愛くない私に 弱さなんて求めないで 無理なんてしてない、 知らないの いつだって自分の為に… 苦しくなんてないの この痛みさえ、私の我が儘。 お決まりの台詞の後で 震える肩を抱き 必死に弱さ隠してたのは―― 私じゃない、 君だったんだね… ずっと伝えたかったのは (伝えられなかったのは……)   ねぇ、        君だって    泣いてもいいよ?
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