78人が本棚に入れています
本棚に追加
強く或りたいよ……
君と共に
だから、お願い―――
そんなこと言わないで。
「泣いてもいいよ」
君の口癖、
柔らかい眼差しで
濡れてもいない私の頬を撫ぜる
君はホントにわかってないよね、
本当に、酷いひと
私の顔はいつも
君の温もりに濡れてる……
優しい手なんか要らない
可愛くない私に
弱さなんて求めないで
無理なんてしてない、
知らないの
いつだって自分の為に…
苦しくなんてないの
この痛みさえ、私の我が儘。
お決まりの台詞の後で
震える肩を抱き
必死に弱さ隠してたのは――
私じゃない、
君だったんだね…
ずっと伝えたかったのは
(伝えられなかったのは……)
ねぇ、
君だって
泣いてもいいよ?
最初のコメントを投稿しよう!