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「ん?どしたぁ?」
「いやさ、桜井が明日カラオケ行かねぇかって。」
「おぉ、最近行ってないもんなぁ。いいぜ、行こう。」
桜井ってのは、まぁ俺の幼なじみだ。クラスが同じということもあり、俺とシンジとこいつでよくつるんでる。
俺が小1の時に引っ越してきて以来の仲だな。
ベタな設定通り、家は近所だ。
当然毎日の様に遊んでいた訳で、今じゃ腐れ縁だな。
いつの間にか朝はうちに寄って一緒に学校行くようになったな。
…俺の寝坊のせいだろう。
運動神経は異常に発達しているが、勉強の方は芳しくない。
なんとバド部のエースで、高校卒業後は実業団に誘われているとか。
そうそう、下の名前はサヤカだ。
サバサバした性格とスタイル、ルックスから男子の間では人気らしい。
「…お前何ブツブツ言ってるんだ?」
シンジが訝しそうにこっちを見た。
「!!わりぃ、いや何歌おうかなーと思ってよ」
「期待してるぜ。んじゃ~俺、そろそろ帰るわ。」
そう言いながらバックを持って立ち上がるシンジ。
「おう、したらまた明日学校でな。」
「ん、じゃあな。」
……ふぅ。
一人になった途端、勉強の重圧がのし掛かる。
「はぁ、勉強するか。」
呟いて部屋に戻った。
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