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「窓から入って来ちゃった」
エヘッ。
と、気持ち悪く言う金作を視界からシャットアウトし、窓を見た。
窓のガラスは見事に砕け、床に落ちていた。
二人の家の間は、精々1m程度。
そして、不運な事に二人の部屋は向かい合わせ状態。
更に、窓の位置がほぼ同じ。
金作が由紀子の部屋にスイカのタネを飛ばしたりして、由紀子はかなり迷惑していた。
そして、今回はこれだ。
迷惑極まりない。
「何の用だ。場合によっちゃぁ警察に通報するぞ。」
そう脅しつつ、携帯を手に持つ。
「通報するき満々じゃねぇか!」
金作にしては珍しく、突っ込む。
「んだよ。
さっさと出てけ!」
由紀子はイライラしながら、とりあえずは話を聞いた。
「由紀子…
俺な、
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