新しい両親、新しい町

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新しい両親、新しい町

僕は新しい町に引越しをしました。何故なら自分の実の両親の妹にあたる人に養子で迎えいれて貰える事になったからです。その新しい両親とは僕が小さい時からいろいろお世話になったおばさんです、おもしろい事にその家はおばさんの旦那さんがアメリカ人だったのです。 叔母の家も祖父から継いだ会社を経営していて、自分の実の両親から会社を買い取ってくれた人でもあります。 凄く温かい家庭でした。 自分に新しい舞台をすべてお膳立てしてくれました、新しい中学校、新しい少し大きな制服、新しい体操着、新しい靴、新しい勉強机、新しい自分だけの部屋。どれもこれも新しい物ばかりでした。僕がその新しい両親をお母さん、お父さんと呼ぶまでにそんなに時間がかからないぐらい我が子のように面倒見てくれました。 中学校に入るにつれ、自分の体も成長し病院に行く回数も凄く減って行ったのです。 すべてが順調でした、いっちょ前に好きな人が出来たり、少しづつ運動もするようになりました。 今思うと、自分の青春の始まりだった…。 実の両親を無くし、病気に苦しみ、施設に入り。 いろいろ苦い汁を吸った自分の小学校時代に比べて、最後の出だしだったと思います。 本当にこのまま僕は幸せになる!
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