二人の少女

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ミサの相棒マリアは、魔導士であることを表す紋章つきの服を着ている。 ずーっと交渉をするミサに呆れ、自分も買い物をしてきたのだが彼女はまだやってる。 恥ずかしいので、少し離れたところから眺める。 そんな彼女に通りすがりの男性が目を止めるため、あちこちでケンカが勃発するが本人はまったく気付いていない。 さすがに店主が折れてき始めた。 やれやれ、と店に近づくとやって来た男にぶつかられる。 「気ぃつけろよ!」 「す、すいません」 あたふたと人通りの絶えない道を渡る。 「マリア、お金♪」 振り向いたミサは上機嫌だ。反対に店主はげっそりしている。 気の毒に思うが、しかたない。
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