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あのね…
結婚を前提に
付き合ってくれって
言ってくれた人が
いるの。
私…
幸せになるよ…
私ね…
セナの地元に来て
ホントによかったと思う。
まわりのみんなは
あたたかいし
こーやって私を
幸せにしたいって人まで
現れた。
だからセナも
早く幸せ見つけて！？
セナの幸せは
私の幸せでもあるから！
５年間、セナとは
友達以上の事は
何もなかったけど…
私はそれでも
幸せだったよ。
私ね、
もっと幸せになるから
セナも…
頑張ってね！！
とカナは泣きながら
言った。
カナの幸せは
俺の幸せでもある。
自分のせいでカナは
東京での生活を捨て
見ず知らずの土地へ
やってきた。
恋を叶えさせる為に。
でも結局、
５年たっても
何も変わらず…
怨まれてもおかしくない
状況なのにカナは
俺の幸せを願う…
だから本当にカナには
幸せになってほしかった。
俺に出来る事、
それは心から
カナ達を
祝福してあげる事、
そして俺も
幸せになる事、
それしかないと思った。
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