◇光と闇の物語◆

▽ハジマリ▼

今から１２年前―…‥

ﾓﾓｶ‡１０歳‡『お母さ～ん！今日の夕飯なぁにぃ？』

ﾍﾞﾆ‡２８歳‡『今日は何にしよっかぁ？』

ｺｸﾘｭｳ‡５歳‡『今日はカレーにしようよぉ』

ﾓﾓｶ『イ～ヤ！グラタンにしようよぉ』

ｺｸﾘｭｳ『ヤダヤダ！ぜ～ったいカレー！』

桃歌は黒龍を睨み付け、何も言わずに圧力を掛ける。

ﾓﾓｶ『………』

ｺｸﾘｭｳ『わ、わかったよぉ―…‥。グラタンにするぅ。』

黒龍は怯【ｵﾋﾞ】えながらも言葉を発する。

それを見て紅は笑いながらいった。

ﾍﾞﾆ『じゃあ、今日はグラタンで、明日はカレーにしようね。お昼に材料を買いに行ってくるわね』

それから紅は時計を確認して、桃歌にいった。

ﾍﾞﾆ『桃歌、そろそろ学校に行く時間よ？』

ﾓﾓｶ『あっ！もうこんな時間だ！お母さん、黒龍、いってきま～す！』

元気な大きい声でそう言うと桃歌は家を飛び出て行った。

それから紅は家事をこなし、黒龍は一人で遊んでいた。

お昼ご飯を食べて、眠くなった黒龍は紅に添い寝をしてもらい、昼寝をする事にした。