19人が本棚に入れています
本棚に追加
コクリュウ『あれ………?
異時【コトトキ】山の前にいたのに………』
モモカ『何寝惚【ネボ】けたこと言ってんのよ!!
あたしが帰って来たらここで倒れてたわよ!!』
コクリュウ『えっ………?』
(異時【コトトキ】山の前にいたはずなのに………、だれかがぼくを運【ハコ】んだの?)
モモカ『まぁいいや。
それより、お母さんは?
一緒【イッショ】じゃないの?』
桃歌は不思議そうに周りを見ながら、黒龍に訪ねる。
コクリュウ『そうだ!!お姉ちゃん来て!!』
黒龍は桃歌の手を引っ張り、家の中に入る。
モモカ『なっ、何なのよ!!』
コクリュウ『いいから!!』
黒龍はそう言って桃歌をキッチンに連【ツ】れて行く。
モモカ『何なのよ!!』
キッチンに着くと桃歌は黒龍を睨【ニラ】んだ。
コクリュウ『朝お母さんが言ったこと、覚えてる?』
桃歌『朝……?
夕飯の話?
覚えてるわよ。
あんたがカレー食べたいって言って、あたしはグラタンが食べたいって言ったら、
お母さんがじゃあ両方作るわねって言ってた話でしょ?』
最初のコメントを投稿しよう!