◇光と闇の物語◆

▽ハジマリ▼

ｺｸﾘｭｳ『!!!???』

ﾓﾓｶ『それが何なのよ？』

ｺｸﾘｭｳ『お母さんは今日はグラタンで明日はカレーにしようって言ったんだよ！』

ﾓﾓｶ『はぁ？
そんなこと言ってないよ！
それともあたしが間違ってるって言いたいの……？』

桃歌は黒い微笑みを黒龍に向ける。

ｺｸﾘｭｳ『スミマセンデシタ』

ﾓﾓｶ『まぁいいや。
で、それがどうしたの？』

ｺｸﾘｭｳ『夕飯が出来てるのに、お母さんがいなかったんだ。
おかしいなって思ったから、外に出たんだ』

ﾓﾓｶ『うぅ～ん………。
確【ﾀｼ】かにおかしいな～。
今の時間だったら、出かけたりしないもんね』

そう言って外を見ると、もう真っ暗になっていた。

???『ただいま～。
どうしたんだ？』

そう言って、部屋に桃歌と黒龍に似た男性が、
悩【ﾅﾔ】んでいる二人を不思議そうに見ながら入って来た。

ﾓﾓｶ『あっ！！
お父さんお帰りなさい！！』

ｺｸﾘｭｳ『お帰りなさい！！
早かったね！！』

桃歌と黒龍は二人の父・柏【ﾊｸ】に抱きつく。