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「…じゃ、まずは確認しない?誰か同じ人が居るかも知れないし…」
直樹の言葉に全員がトランプを確認する。
「あたしはダイヤのQ」
「俺はスペードの2…」
「俺はハートの7」
「…クローバーのK」
「皆…見事に被ってないね…」
「ま…まぁそう上手くはいかねーよ。確率も…えーと…」
「…約7800分の1、だ」
直樹があーだこーだ考えると、信は直樹が何を言いたいのか察したのか代わりに答えた。
「…間宮くん!すっごーい!」
「信頭良いなぁー!俺全然分からなかったぜ!」
「待てよ?仲水…?…仲水高校ってまさか全国でもトップクラスの高校か?」
桜が信に訊ねると、信は少し嫌そうな表情を浮かべた。
「あ、なんかマズった…か?」
「…確かに、仲水はトップクラスだが…」
「そうなんだ!そんな所に居るなんて間宮くん凄いんだね!」
「おぉ、マジでスゲーよ!俺凄い奴と友達になったなー!」
信の言葉を遮り二人が喋ると、信はそんな二人を驚いた様に見つめていた。
「どうした?そんな驚いて…」
「…イヤ、なんでもない」
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