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「ケド全員違うって事は探しに行かなきゃいけないんだよね…」
「ま、大丈夫じゃね?なんとかなるっしょ」
「お前…結構楽天家だなー」
「まぁーねっ!細かい事考えてもバカな俺じゃ良くわかんねーし。それに暗くなってもしゃーないし?」
明るく言う直樹に桜たちは小さく吹き出した。
確かにそうだ。暗くなるよりも前を向いて、今これからどうするかを考えよう。
「…じゃ、最初はどこ行く?どっか人が集まりそうな場所がいいよなぁ…」
「人が集まるって言ったら…体育館とか食堂かなぁ?」
「確かに。じゃあ最初はその二つなー」
「え?でも直樹場所は…」
「そんなん、適当に歩いてきゃ着くっしょ」
「…イヤ、最初は学校の見取り図を探した方が良いだろう。その方が効率が良い」
「そうだな。むやみやたらに歩くとイザって時困るしな」
見知らぬ場所を動く時は最低でも目印の様なものを決めていたい。
でないと、後々大変な事になるかも知れないからだ。
「じゃあ…最初は職員室?職員室なら見取り図もあるだろうし…それにココが何処の学校か分かるかも知れない」
晴夏がそう言うと三人は気付いた。そうだ、自分たちはココが何処の学校かも知らなかったのだ。
「じゃ…決定だな。最初は職員室に行こう」
そう言って桜が部屋から一歩足を踏み出した瞬間、廊下の向こう側から叫び声が聞こえてきた。
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