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このメンバーでダイヤと言えば…… 「…えっ!あたし!?」 視線は晴夏へと集まった。 「だってお前ダイヤじゃん…」 「そうだけど…でもさ、あたしが狙われるとは限らないよ?もう他の人からトランプ奪ったかペアの人見つけたかも知れないし」 「…だが、もしそいつに会ったらヤバいのは東雲より俺たちだな」 「え?」 「東雲はトランプを奪われて終わりだろうが…俺たちはトランプを破かれるかも知れない。そしたら間違いなく死ぬだろうな」 死ぬと言う単語に言葉を失った。 そうだ。今自分たちは生きるか死ぬかの境界線にいるのだ。 「それで…二人は数字、いくつなの?」 晴夏の言葉に互いに顔を見合わせ、二人がトランプを取り出すとトランプに記されて居たのは――― 「…3…」 「しかも、お前らペアじゃん」 「なら、話は簡単だな。お前らはとっととこのゲームから抜け出せ」 「でもっ…!」 「抜けれる内に抜けとくんだ。そして、このゲームを誰でも良いから伝えるんだ」 言葉を遮り強く言うと、二人は小さく頷きトランプを合わせる。 すると二人の姿は一瞬にして消え、廊下には静寂が流れた。  
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