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「じゃあ…用事が済んだなら連絡しねぇとな」
そう言って桜がポケットから携帯取りだしアドレス帳を開く。
「みぃ~つけた」
突然の声。二人が声のした方に顔を向けるとそこには一人の男子生徒が立っていた。
「あんた…誰だ?」
「関係ないだろ?お前らの持ってるトランプを寄越しな」
「「!!?」」
その言葉に二人は気付いた。
今目の前に居る相手が柄地からトランプを奪い、破り捨てた人物だと。
「お前が…トランプを奪ってるのか」
「まぁな。流石にこんだけ居るからすぐにペアが見付かると思ったが見付かんねぇしよ…俺は気の長い方じゃねぇんだ。奪った方が楽だと思ったんだよ」
「なら…!なんでワザワザ破り捨てる必要がある?違ってたなら相手に返せばいいだろ?」
その言葉を聞いて相手は小さく溜め息を吐くと、桜と信は不思議そうに相手を見つめた。
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