‐招待状‐

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「ブツッ!」という音を立てて放送は途切れる。 しばらくはワケも分からず呆けていたが、視界に飛び込んでくる血の海を見て桜は頭を振った。 (くっそ…!これは、現実なのか!?) 必死に脳を働かせようと無理矢理考える。 「…桜」 ふと振り向けばそこには心配そうな顔をした晴夏の姿。 そんな晴夏の姿を見て、桜は覚悟を決めた様に強く拳を握る。 「…大丈夫だ。絶対に、こんな所抜け出そう」 そう力強く言われ、晴夏は安心したのか小さく「うん」と頷いた。 「さて…アイツは紙に詳しい事が書いてあるっつったんだよな…」 そう言って桜と晴夏が紙を見てみると、そこには先ほどの招待文ではなくルール説明が書かれていた。  
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