< 闇…>

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私は…なぜ、この家に生まれたんだろう… 物心が付いた時点から、そう思ってた。 北海道の寒い借家では毎日が修羅場に近かった… 父親はアルコール中毒で酒乱。 酔うと、いつも訳の分からない事で暴れてた。 些細な事でも、テーブルをひっくり返し割れた茶碗を母に投げつける。 割れた茶碗が母の頭に刺さり、血が噴き出す… 「血が流れてる!」と、私が母の頭をふきんで押さえる… どんどん血がふきんを真っ赤にする…どうしよう? 止まらないよ… 父親はそのまま家から出て行ってしまう…
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