6人が本棚に入れています
本棚に追加
学校に着いたは良いけどもうあんま人おらんくてクーラーなんか利いてへん。
そこで俺は職員室に向かう事にした。
狙い通り職員室はめっちゃ冷えてて外を歩いて来た俺の汗ばんだ肌を一気に冷やしていく。
快適さを求めて来た俺にとってこの場所はまさに天国や。
けどそんな俺に、ある女が話し掛けてきた。
まあ学校に私服で、しかも何の用も無いのに職員室に来れば不審がるのも無理ない。
「・・・あなた誰?見慣れない顔だし私服だけど?」
そう言った女は不審な目で俺を見てくる。
その見方が妙に腹が立つ・・まるで嫌な物を見る様な目。
その俺は俺からその嫌な目を反らそうとせーへん。
腹が立つからちょっとした嫌味を言ってみた。
そしたらその女は面白いくらいに態度変えよって、俺を校長室に案内した。
校長室にはまだ誰もおらんくて俺とその女の2人きり。
やけど女はさっきの自分の態度の事で気まずいんか、俺に一言も話し掛け様とせーへん。
「・・・自分此処の教師なん?」
堪り兼ねて話し掛けると女は無愛想に「そうよ。」とだけ言った。
どうやら別に気まずいとかそういう理由じゃなくて、この女自身がこんな性格みたいや。(汗)
多分何話し掛けても会話は続かんやろう。
そう判断してもう何も話し掛ける事はせんかったけど、めっちゃ静か。
何か・・時間が止まってるみたいに何の音もせーへん。
そんでそれから何分か過ぎて、その静けさを破る様にドアが開いて校長が入って来た。
最初のコメントを投稿しよう!