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何故千明が清春の幼なじみなのか。
現家長という肩書きの千明を清春家の側に置いておきたかったからだ。
詰まり、千明は人質になりに来たようなもの。
千明は家名も落とさずに今を過ごしてはいるが、何かおかしなまねをすれば、今清春の父親の下で働いている分家も千明も一気に全てを無くす。
しかし、企業をやる以上信頼関係は必須である。
遺恨を持つものを長く重用することはできない。
だが、清春の父親は千明の並々ならぬ才能に目をかけた。
何とか懐柔しようとして立てた作戦が、清春だろう。
仲を取り持つには親戚になってしまうのが得策である。
清春でさえ読める安易な、しかしもっとも確実な作戦。
いわゆる、政略結婚。
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