確信

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  「これでわしも罪人じゃ」   「罪人!?何の事です?」 老人はゆっくり立ち上がり、ズボンに付いている砂を手で払った。 「サンドイッチと缶コーヒー。ごちそうさん」と言うと老人は立ち去ってしまった。 私は老人に深く頭を下げて 「ありがとうございます」と小さな声でお礼を言った。 あっとゆう間に1ヶ月が過ぎた。 私は家族を気遣うようになり、会社では自ら進んで仕事をこなしている。 趣味はなかなか見つからず、色んなものに手を出してる状態だ。 それにしてもあの日から老人を見掛けなくなってしまった。 気になるのは『罪人』とゆう言葉と深い溜め息。 あれにはどんな意味が? そればかりが気になって、『それらしい』事をネットで検索したりした。 ヒットしたところをクリックすると、こう書かれていた。 未来人が過去の自分に会い、未来について何かを語った者には如何なる場合でも、語ったその時より1時間後にその者の存在は消滅する。 聞いた側の者には罰を与えない。 ただし、未来人に会った時の全ての記憶は50日で無くなる。
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