嫁がない嫁

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卓也と母は次の日すぐに家裁に行き調停の手続きをした。 一月後に一回目の調停があったが七菜子は弁護士と来ていて一度卓也の話を聞いて用事があると帰ってしまったのです。 その後弁護士から「七菜子と翔太の荷物を着払いで送って欲しい」と電話が来たため「七菜子のは送るが翔太のはまだ親権がある以上送らない」と話した。卓也は母と七菜子の荷物をかたずけたが勝手に出ていき最後まで面倒かける七菜子の家族に腹がたっのでした。二回目を向かえ家裁に行った卓也は七菜子の身勝手に調停委員もあきれていたと話していたのです。翔太に会っていないので逢わせて貰いたいことを話したら離婚が決まるまで絶対に会わせないと話してきたのです。何故なら七菜子は卓也に会わせたら翔太は自分の元に帰ってこないのがわかっているからでした。それだけ母としての自信がなかったからです。 七菜子は何故このようなことになったかの考えさえも出来ない人でした。 卓也は翔太の将来を考えなければといつも七菜子に話してもまだ一歳だし早いと話には耳も傾けませんでした。保育園の先生はこの夏におしめがとれる訓練をしていると話しても七菜子の母親は「まだ早い。来年でたくさん」と 卓也と七菜子の子供の教育も考えが全く違っていたのです。 何かにつけて七菜子の母親は口出しするようにもなっていたのです。 七菜子には実はネットで知り合った昔パチンコ店に働いていたときの女の子の彼氏とやり取りを一年も前からやっていたのでした。 やたらと仁木に帰りたがる七菜子に卓也は携帯を見せるように話し携帯を見たら「今日居酒屋に行ってメールしたのにいなかったの?」と七菜子は男にしていました。夜中の一時くらいに「変な時間に寝てしまった。来てたんだ。悪かったな」七菜子は朝6時に「本当は会いたかったのに」とメールを送っていたのでした。卓也が七菜子の母にこのことを話すと「それが何悪い」と開き直りの言葉が返ってきました。
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