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「貴方達、いつまでそんな所で話し込んでいるの?」
いつの間にか、奥の方からシアの母親が現れた。正面からしか見えないが、エプロンしか纏っていないように見える。
何で悪魔の衣装ってこう、キワドイのばかりなんだろう?
「もう夕食は出来てるよ、早くこっちに来なさい。」
「あぁ、今行くよ。」
そう言ってシアママは踵を返して奥に向かい・・・って、本当に裸にエプロンでした。
「って、何でやねんっ!?」
僕が突っ込む前にシアがツッコミを入れていた。流石に衝撃的だったのか、口調が変わっている。
「何で裸エプロン?何で裸エプロンなのっ!?それはネタ?どんな格好してもいいけど、来客中は真面目にして。それとも何?もしかして彼方ちゃんを誘惑してるのっ!?」
「失礼ね、私は夫一筋よ?」
「じゃあ何でそんな格好してるの?もしかしてそういう性癖とかに目覚めたっ!?」
「実はさっき・・・❤」
「ひくから、実の親のはひくからっ!!」
「だから彼方君とシアも混ぜてみんなで楽しもうと・・・」
「彼方ちゃんを混ぜないでっ!!」
「ところで、いいの?」
「何がっ!?」
「彼方君の前でその口調になってるけど?」
そこでようやく、シアは僕の存在を思い出したようだ。一瞬で顔が真っ赤に染まった。
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