第八話 いい旅魔界気分

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「おかしいな・・・」 なんとなくこの部屋に入ってみたのはいいけど、特に何もおかしな事のない普通の物置部屋だった。 こういう展開なら普通呪われた剣があったり封印された魔物がいたりするのがお約束だと思うんだけど、ここには箪笥や机といった日用品しかない。 この部屋に入ったのは、単なる気の迷いだったのだろうか?それともあの箪笥の中に何かあるとか? そう、男心を鷲掴みする女の子が所有する魅惑の三角とかっ!! いやいや、落ち着け。 クールだ、クールになるんだ。 男は別に下着その物に反応するわけではない、その下着を所有する人物が誰かによって価値が変わっていくのだ。 必ずしもあの中にシアの下着があるとは限らない。しかしこの場所においてシア以外の下着には意味がないのだっ!! ・・・別にシアの下着があっても盗む気はないからどうでもいいんだけどね。 僕、紳士だし♪ しかしここ、本当に何もないのだろうか?しばらく奥に進んで探して見たが、一番奥に小さな手鏡があった程度だった。 やっぱりここはあれかな?覗いたら僕じゃない別の誰ががいたりするとかかな? よし、覗こう。 しかしいざ覗いても映っているのは僕で・・・あれ? 「金色の、目・・・?」 次の瞬間、金色の光に包まれた。
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