第九話 シアの昔話

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姉は、彼方を気に入っていたと思う。そして彼方も、姉の事を気に入っていたようだ。 『私、彼方ちゃんのお嫁さんになるのー♪』 『どんと来いー♪』 『シアも一緒に彼方ちゃんのお嫁さんになるのー♪』 『え、私関係ないよっ!?』 『シアも一緒ー♪』 『一緒ー♪』 ・・・今思うと、当時の彼方は、かなり頭が弱かったのかもしれない。 『彼方ちゃんハーレム~♪』 『ハーレム~♪』 『二人とも、意味知ってるの?』 『バイク~♪』 『彼方ちゃんそれ違う、それ全然違う。』 『私知ってる~♪』 『ミア知ってるの?』 『かんきんしてちょーきょーしてどれーにするのー♪』 『どーゆー意味?』 『わかんないけどお父様がさけんでたー♪』 ・・・お父様、一度死んでくださいませんか? 『でもきっと、時々お父様とお母様がやってるあれが、ちょーきょーなんだよー♪』 『でも何か危なそうだよー?』 『じゃあ試そー♪』 (ガシッ!!) 『え、あれ?何で私を羽交い締めにしてるのっ!?』 『さぁ彼方ちゃん、トライっ!!』 『トライじゃなーいっ!!いや、ちょっそこは・・・ひゃうぅ、や、ダメェ・・・』 それでも、貞操は守りました。
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